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都会のダンス

Dance in the City 1883年 180.0cm x 90.0cm
「ルノワールのダンス三部作」の内の一点。または「田舎のダンス」と対をなす作品。
描かれているモデルは当時パリで絶世の美女と言われていたシュザンヌ・ヴァラドンと、ルノワールの友人でもあり美術評論家でもあったポール=オーギュスト・ロート。
モデルのシュザンヌは当時ルノワールの愛人でもあり多くの作品にモデルとしても描かれている。サーカスの演者でもあった彼女は、負傷によりモデルに転身して、その後画家となり大成する。彼女の子供はあのユトリロ。当時彼女は人気の画家と多数付き合っていたこともあり、ユトリロの父親が誰なのかは不明だが、ルノワールなのではと言われている。
縦長のキャンバス中央に二人の人物をほぼ等身大で描いた構図は、田舎のダンスほぼ同様だが、都会のダンスは洗練された雰囲気を描いている。