牛乳を注ぐ女

Het melkmeisje 1657年 45.5cm x 41.0cm
欧米では牛の乳搾り作業に従事する女性を意味する「ミルクメイド」と呼ばれているが、実際に描かれている女性は、より社会的地位の低い台所担当の召使いあるいは家政の女中である。この作品には、簡素な部屋の中でメイドの女性が、牛乳をテーブル上のずんぐりとした陶製の容器に丁寧に注ぎ入れている情景が描かれている。さらにテーブルの上にはさまざまなパンが描かれている。メイドは若くがっしりとした身体つきの女性として表現され、縮れた麻の帽子、青いエプロン、肘まで捲りあげた分厚い作業着を着用している。背景の壁の床との接地面にはデルフト陶器のタイルが嵌めこまれている。左のタイルにはキューピッドの、右のタイルには長い棒を持った人物の装飾画があり、さらにタイルの前面の床には四角い足温器が置かれている。