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ひなげし

Wild Poppies, Near Argenteuil 1873年 50.0cm x 65.0cm
パリの郊外セーヌ川近くのアルジャントゥイユの多くのひなげしが咲きほこる坂道の草原が舞台。パリの中心部から北西に約10キロほど離れたこの場所に、パリ・コミューンや普仏戦争を避けて1871年から1878年の7年間、モネは住んでいた。この地は印象派画家にとって意味のある場所でルノワールやマネ、シスレー等も度々訪れていた。
モネはこの作品を1874年の第一回印象派展に出品している。
絵の中には妻のカミーユと息子のジャンが描かれており、波乱万丈な人生を送ったモネにおいて、一番幸せだった時期だと思われる。
モネの作品の中でも重要な一枚でもあるが、オルセー美術館では特別扱いされることなく、他の作品と同列にひっそりと掲げられている。