黄金のファラオと大ピラミッド展

森美術館 | 2015年10月16日 ~ 2016年01月03日
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黄金のファラオと大ピラミッド展

新王国時代の貴族の墓の礼拝室の上や背後には、しばしば小型のピラミッドが造られ、その頂にはピラミディオンと呼ばれる太陽信仰の象徴が置かれた。新王国時代のトゥーム・チャペルと呼ばれる貴族の墓は、上部に礼拝堂があり地下に墓室がある独特の形式をもつ。このピラミディオンは、トゥーム・チャペル最奥部の礼拝室の上か、背後に造られたピラミッドの頂部に配されていたと考えられる。正面には、被葬者ロイとマヤが東方から昇る太陽に向かって礼拝する姿で彫刻されている。下部の碑文には「オシリスとなった弓兵隊長ロイ、声正しき者、家の女主人マヤ」と刻まれている。ロイは、第18王朝末の軍人で、「厩の長」などの称号も持っていたことが知られている。このピラミディオンは、アビドスのロイとマヤのトゥーム・チャペルに置かれていたものと思われる。
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