
スウェーデン国立美術館
首都ストックホルムにある。スウェーデン王家が収集した美術品が展示物の基礎をなしており、17世紀のオランダ絵画、18世紀のフランス絵画を中核としつつ、17世紀以降のスウェーデンの美術品、15世紀から現代までのヨーロッパの美術品を数多く展示している。16世紀の国王グスタフ1世が収集したルーカス・クラナッハらの作品が国立美術館の収集品の基礎となった。17世紀にはスウェーデンはドイツやデンマークに侵攻し、美術品を戦利品として持ち帰った。また、16世紀の女王クリスティーナや、17世紀の王アドルフ・フレドリクと王妃ロヴィーザ・ウルリカといったスウェーデン王家の人々が美術品を収集し、さらに18世紀には駐仏スウェーデン大使で伯爵のカール・グスタフ・テッシンがパリで絵画を積極的に入手しており、王家がそれらの一部を購入した。テッシンの死後、彼の収集品を国王グスタフ3世が