キリコ

1888.07.10 - 1978.11.20
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キリコ

イタリアの画家、彫刻家。形而上絵画派を興し、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。1912年にパリの無審査展覧会で作品を発表し始めたが、アーチの並ぶ古典的な建築、古代ギリシャ風の彫刻、煙を吐いて走る機関車などを配した風景画は当時の流行とは全く異質で、すぐには理解されなかった。しかし詩人で美術評論家のギヨーム・アポリネールに見いだされ、のちのダダイスム、シュルレアリスムに大きな影響を与えた。カルロ・カッラやジョルジョ・モランディのような追随者も生んだ。その後古典的な作風に転じたが、晩年には幻想的な作風に回帰した。キリコは意図的に作品に間違った制作年のサインを行ったと言われているが、その意図は不明である。非常な毒舌家であり、著書では同時代の画家たちを辛辣に批評している。