カルパッチョ

1455 - 1525
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カルパッチョ

イタリア、ヴェネツィア派の画家で、同じくヴェネツィア派のジェンティーレ・ベッリーニに師事した。風景描写に優れる。カルパッチョはとりわけ、「聖ウルスラ物語」として知られる、9枚の絵画よりなる連作で著名である。カルパッチョの生涯については不明な部分が多いが、彼の主要作品が1490年から1519年までの期間に制作されたことは確かである。また彼が、初期ヴェネツィア派を代表する画家の一人であることも間違いない。生年月日は推測でしか分からないが、おじであるフラ・イラリオ(Fra Ilario)の遺言書のなかで1472年に言及されているのが、彼についてもっとも初期に判明している事実である。この遺言での言及から、ドクター・ルードヴィッヒ(Dr Ludwig)は、15歳未満では遺産相続者の資格はないとの理由に基づいて、カルパッチョの誕生が1455年頃だと推定した。