リッピ

1406 - 1469.10.08
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リッピ

イタリア、ルネサンス中期の画家。ボッティチェリの師でもあった。フラ・アンジェリコとともに、15世紀前半のフィレンツェ派を代表する画家である。フラ・アンジェリコが敬虔な修道士であったのとは対照的に、リッピは何人もの女性と浮名を流す恋多き男で、修道女と駆け落ちするなど奔放な生活を送ったことで知られる。フィリッポ・リッピは1406年、フィレンツェの下町の肉屋に生まれた。生年については確かな記録がない。幼くして孤児になったリッピはカルメル会の修道院で育てられ、修道士となった。幼少期から周囲の手を焼かせる勉強嫌いの腕白な性分で、そのため、彼を育てた修道士は彼を絵の道に進ませようと画策した。絵画の師はロレンツォ・モナコとされているが、フィレンツェの先輩画家で夭折したマサッチオの作品からも影響を受けている(マサッチオはリッピが所属していたカルミネ派の教会に代表作『貢の銭』などの壁画を描いていた)。
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