伊豆山神社の歴史と美術

奈良国立博物館 | 2016年02月06日 ~ 2016年03月14日
0 Works
0 Visiters
0 Followers
539 Page Views

伊豆山神社の歴史と美術

静岡県の東端、相模灘に面する温泉郷「熱海」。一説に、海中から熱湯が涌出したとの伝承がその名の起源といいます。相模灘を望む伊豆山山腹に鎮座する伊豆山神社は、伊豆権現あるいは温泉が神格化された存在であることから走湯権現とも呼ばれました。平治の乱の結果、伊豆国に配流されていた源頼朝(1147~99)が平氏打倒の兵を挙げる際、挙兵を後援し鎌倉幕府樹立へと導いたのも、ほかならぬ伊豆権現の神助だったとされます。以降、東国の守護神として絶大な信仰を集め、歴代将軍や幕府要人は伊豆山神社と箱根神社に参詣するいわゆる「二所詣」を重ねました。当館では、平成24年(2012)に開催した特別展「頼朝と重源―東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆―」で伊豆山神社より銅造伊豆山権現像を拝借し、同社の歴史と信仰の一端を紹介する機会を得ました。この像は、鎌倉時代にさかのぼる伊豆山権現像の優品でありながら、全身に広がる腐蝕
該当する作品はありません。