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星月夜の糸杉のある道

Road With Cypresses 1890年 92.0cm x 73.0cm
この作品は1890年5月に描かれた。ゴッホは弟のテオドルスに宛てた手紙の中で、「いつも糸杉に心惹かれている。」と述べ、その「美しいライン」はエジプトのオベリスクのように調和がとれていると語った。ゴッホはフランスのアルルに滞在していた1888年から夜の糸杉を描くことを考えていたという。シカゴ大学のKathleen Powers Ericksonは、大きく描かれた糸杉と道は『天路歴程』からの影響を受けたものと指摘する。ゴッホはこの作品以外にも糸杉を主題に扱ったいくつかの作品を描いており、それらの多くにはこの作品のようにキャンバスの上端を超える大きな糸杉が描かれている。